「田舎者」 改題
[アウトライン]編
時代は、先へ先へと進んでいるはずです。
それなのに、右翼の揺り戻しなど 時代が数百年逆戻りしたような現象がよく起こります。
一方で、古代ローマに範を求めようとする動きもありますが、4000年も5000年も昔のことです。
一体、歴史はどうなっているのでしょうか?
進んでいるのでしょうか?
それでも、時代は進む
答えは、明らかです。「時代は、進んでいる」のです!
では、時代は、どちらの方向に向かって進んでいるのでしょうか?
それから、右翼の揺り戻しなどが起こるのは、なぜなのでしょうか?
そうした疑問に答えるのが、この本の目的です。
人類最古の文明というと、メソポタミア文明とされています。
現在のイラクやシリアの一部に位置し、紀元前4000年頃の発祥というから、
今から6000年くらい前のことです。
では、現在の人類の文明は、将来、どれくらい先まで見通すことができるのでしょうか?
未来を見通す範囲は、さまざまな要因によって異なりますが、社会・経済・政治となると、おおよそ次の数十年から数百年先までのシナリオを考えることが可能とされています。
気候モデルも、次の数十年から数百年先までの予測を行っています。
過去の方向に6000年、未来の方向に数百年。合計して6500年くらい、おおざっぱに言うと7000年ということになりましょうか。
でも、いろいろ調べてみると、7000年程度のタイムスケールで考えていたのでは、現在起こっている 右翼の揺り戻しなどを理解することは難しいようです。まして、将来進む方向も定まりません。
過去については、石器時代までを視界に置く必要があります。また、未来についても、〇〇年くらいは組み込みたいところです。
「石器人が世界をダメにする」というのは、過去~未来 △△年のタイムスケールを設定することで得られる ”警告”なのです。
「石器人」の定義
では、石器人とはどういう人をいうのでしょうか。
石器人というのは、「現代に生き、現代文明を享受しているものの、考え方が石器時代にとどまっている」人を言います。「現代人の皮をかぶった石器時代人」と言ってもいいでしょう。
こういう人は、周囲にも多いはずです。具体的には、本編で展開しますが、なぜ、XX年も前の思考方式が現代に至っても出現可能なのか――です。
それは、歴史進行の考え方がからんできます。
右翼の揺り戻しなどというと、
1 石器人とは
「いまだに石器時代の思考をしているなんてありえない」と思うかもしれませんが、
石器時代について調べると、どんぴしゃり 石器時代がよみがえってくるのです。
2 歴史進行の考え方
3 石器人の行動特性
4 だめになった世界を修復する
現代の知識人は、むずかしすぎる
全体主義 ナチズムやスターリニズムの中で結晶し、暴力的なエネルギーを放つに至った
米国で強権的なトランプ大統領が返り咲いた
欧州で排外的極右勢力が猛威を振るう
全体主義の本質 指導者の意思に従い、自ら思考することを止める
孤独と生活苦に二重に打ちのめされた大衆が、全体主義に吸い込まれていく
多様な人間が共存する「複数性」を重んじ、活発で開かれた論争を通じて民意を形成する政治
古代ギリシャのポリス(都市国家)に 民主主義の範を求める アーレント
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