スターマー英首相 ウクライナはNATOへ加盟

【ロンドン=黒瀬悦成】スターマー英首相は14日、ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した。英首相府によると、スターマー氏はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への加盟は昨年7月のNATO首脳会議で合意された通り「不可逆的だ」と指摘した上で、英国として加盟実現に向けて関与を続けていくと表明した。

トランプ米政権は、ウクライナ戦争の終結に向けた交渉で、ウクライナのNATO加盟を和平合意に盛り込まないと主張するなど、ロシア寄りの態度を示している。
米国に代わって米欧のウクライナ軍事支援を主導する立場を打ち出すスターマー政権とトランプ政権の間で亀裂が生じる恐れも出てきた。

スターマー氏はまた、ウクライナには強力な安全の保証と殺傷兵器のさらなる供与、主権が確保された将来が必要とされているとし、英国がこれらの取り組みを強化していくことを期待してもらいたいと述べたという。

トランプ米大統領がプーチン露大統領と進めようとしている和平交渉をウクライナ抜きにさせないことも改めて強調した。

一方、英外務省は14日、ロシアのフラトコフ国防次官らプーチン氏の側近やエネルギー関連企業などを制裁対象に指定したと発表した。

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