ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)=11日、サウジアラビア西部ジッダ(AFP時事)
【ワシントン時事】トランプ米政権が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃する前に軍事作戦の情報を記者と誤って共有していたことが24日に判明し、批判が噴出している。情報管理がずさんだとして、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任を求める意見が出ていると報じられており、1月に就任したトランプ大統領にとって打撃となる可能性がある。
ウォルツ氏は、通信アプリ「シグナル」で、政権幹部のグループチャットに米誌アトランティックのゴールドバーグ編集長を誤って招待したとされる。国防総省は、民間のアプリで機密情報を共有することを認めていない。トランプ政権を支える共和党内でも「大きな過ちは、安全ではない通信手段で戦争計画を話し合っていることだ」(ベーコン下院議員)と厳しい批判の声が出ている。
政治専門紙ポリティコは、ホワイトハウス内でウォルツ氏に対する辞任圧力が強まっており、「トランプ氏は一両日中に決定を下す」との見方を伝えた。CNNテレビによると、政権内で「(関係者の)解任につながる可能性」が取り沙汰されているという。
ゴールドバーグ編集長がグループチャットに招待された理由は明らかではない。編集長は記事で「参加者全員が私に気付いていないようだった」と指摘。ウォルツ氏や他の幹部にメールを送り、「私が誰か知っていたか」などと尋ねたと明らかにした。米メディアは、イニシャルが同じ通商代表部(USTR)のグリア代表と混同していたもようだと分析している。
ウォルツ氏の失態で混乱が広がる中、共和党のジョンソン下院議長は「政権は二度と起こらないようにするだろう」と述べ、事態の沈静化に努めている。これに対し、野党民主党は攻勢を強め、シューマー上院院内総務は「最も衝撃的な軍事情報漏えいの一つだ」として徹底調査を要求。下院軍事委員会に所属するデルジオ氏も「言語道断の安全保障上の違反行為。責任者の首を切るべきだ」と主張した。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)=11日、サウジアラビア西部ジッダ(AFP時事)
【ワシントン時事】トランプ米政権が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃する前に軍事作戦の情報を記者と誤って共有していたことが24日に判明し、批判が噴出している。情報管理がずさんだとして、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任を求める意見が出ていると報じられており、1月に就任したトランプ大統領にとって打撃となる可能性がある。
ウォルツ氏は、通信アプリ「シグナル」で、政権幹部のグループチャットに米誌アトランティックのゴールドバーグ編集長を誤って招待したとされる。国防総省は、民間のアプリで機密情報を共有することを認めていない。トランプ政権を支える共和党内でも「大きな過ちは、安全ではない通信手段で戦争計画を話し合っていることだ」(ベーコン下院議員)と厳しい批判の声が出ている。
政治専門紙ポリティコは、ホワイトハウス内でウォルツ氏に対する辞任圧力が強まっており、「トランプ氏は一両日中に決定を下す」との見方を伝えた。CNNテレビによると、政権内で「(関係者の)解任につながる可能性」が取り沙汰されているという。
ゴールドバーグ編集長がグループチャットに招待された理由は明らかではない。編集長は記事で「参加者全員が私に気付いていないようだった」と指摘。ウォルツ氏や他の幹部にメールを送り、「私が誰か知っていたか」などと尋ねたと明らかにした。米メディアは、イニシャルが同じ通商代表部(USTR)のグリア代表と混同していたもようだと分析している。
ウォルツ氏の失態で混乱が広がる中、共和党のジョンソン下院議長は「政権は二度と起こらないようにするだろう」と述べ、事態の沈静化に努めている。これに対し、野党民主党は攻勢を強め、シューマー上院院内総務は「最も衝撃的な軍事情報漏えいの一つだ」として徹底調査を要求。下院軍事委員会に所属するデルジオ氏も「言語道断の安全保障上の違反行為。責任者の首を切るべきだ」と主張した。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)=11日、サウジアラビア西部ジッダ(AFP時事)
【ワシントン時事】トランプ米政権が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃する前に軍事作戦の情報を記者と誤って共有していたことが24日に判明し、批判が噴出している。情報管理がずさんだとして、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任を求める意見が出ていると報じられており、1月に就任したトランプ大統領にとって打撃となる可能性がある。
ウォルツ氏は、通信アプリ「シグナル」で、政権幹部のグループチャットに米誌アトランティックのゴールドバーグ編集長を誤って招待したとされる。国防総省は、民間のアプリで機密情報を共有することを認めていない。トランプ政権を支える共和党内でも「大きな過ちは、安全ではない通信手段で戦争計画を話し合っていることだ」(ベーコン下院議員)と厳しい批判の声が出ている。
政治専門紙ポリティコは、ホワイトハウス内でウォルツ氏に対する辞任圧力が強まっており、「トランプ氏は一両日中に決定を下す」との見方を伝えた。CNNテレビによると、政権内で「(関係者の)解任につながる可能性」が取り沙汰されているという。
ゴールドバーグ編集長がグループチャットに招待された理由は明らかではない。編集長は記事で「参加者全員が私に気付いていないようだった」と指摘。ウォルツ氏や他の幹部にメールを送り、「私が誰か知っていたか」などと尋ねたと明らかにした。米メディアは、イニシャルが同じ通商代表部(USTR)のグリア代表と混同していたもようだと分析している。
ウォルツ氏の失態で混乱が広がる中、共和党のジョンソン下院議長は「政権は二度と起こらないようにするだろう」と述べ、事態の沈静化に努めている。これに対し、野党民主党は攻勢を強め、シューマー上院院内総務は「最も衝撃的な軍事情報漏えいの一つだ」として徹底調査を要求。下院軍事委員会に所属するデルジオ氏も「言語道断の安全保障上の違反行為。責任者の首を切るべきだ」と主張した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
【ワシントン共同】米政権の閣僚らが誤って記者も招いた一般のアプリのチャットグループでイエメンの親イラン武装組織フーシ派の空爆を協議した問題で、民主党は25日、空爆計画を投稿したヘグセス国防長官らの辞任を要求した。閣僚が一般のアプリで機密情報をやりとりしていたことへの衝撃は大きく、批判が広がっている。
上院情報特別委員会のウォーナー副委員長(民主党)は25日の公聴会で「軍人や情報機関の人間が同じことをしたら解雇される」と指摘。X(旧ツイッター)でヘグセス氏やウォルツ大統領補佐官の辞任を主張した。
米メディアによると共和党重鎮のグラム上院議員も「間違いだった。ぎりぎりのところで惨事を免れた」と述べ「二度と同じことが起きないよう、何があったかを理解したい」と話した。
トランプ大統領は記者団に25日、アプリ「シグナル」は「軍人や記者など多くが使っていると聞いている」とウォルツ氏らを擁護した。チャットグループでの協議に機密情報は含まれなかったと強調し、フーシ派空爆は成功だったと主張した。
————————————
トランプ 知性なき暴力団化
米政権幹部が民間の通信アプリ「シグナル」で攻撃計画やりとり トランプ大統領「機密情報はなかった」と擁護© TBS NEWS DIG_Microsoft
アメリカ・トランプ政権の幹部らが民間の通信アプリを使ってイエメンのフーシ派への攻撃計画をやりとりしていたことについて、トランプ大統領は「機密情報はなかった」として幹部らを擁護しました。
アメリカ トランプ大統領
「機密情報は無かったと理解している。多くの人が使うアプリだし、チャットに入っていた男は最低の野郎だ」
トランプ大統領は、通信アプリ「シグナル」で政権幹部らがフーシ派への攻撃計画をやりとりしていたことについて問題視しない考えを示すとともに、報道した「アトランティック」の編集長を強く批判しました。
アメリカ トランプ大統領
「彼らはとても不公平にマイケル(ウォルツ補佐官)を攻撃した。マイケルは良い人だが、チャットに入っていた人物は信用ならない男だ」
編集長をチャットグループに招待したとされるウォルツ大統領補佐官も…。
ウォルツ大統領補佐官
「この町には、大統領について嘘をでっちあげて大物になったジャーナリストが大勢います。大統領、この編集長は世界中にデマやこの種のナンセンスを広めたいのです」
同じくチャットグループに入っていたギャバード国家情報長官やCIAのラトクリフ長官は議会の公聴会で、「機密情報は含まれていなかった」と証言し、「シグナル」を使用したことに問題はなかったとの認識を示しました。
ただCBSテレビは、国家安全保障局が今年2月、機密扱いではない情報のやりとりにおいても「シグナルを使用すべきではない」と局員あてに警告していたと報じています。
コメント