トランプ、FRBクック理事に 辞任要求

 【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ大統領は20日、米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事に対し、住宅ローンを巡る不正疑惑が指摘されていることを理由に辞任を要求した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、辞任しない場合はトランプ氏が解任を検討していると報じ、FRBには新たな利下げ圧力になるとの見方を示した。

 トランプ氏は自身のSNSに、不正疑惑を報じる米メディアの記事を引用し「クック氏は今すぐ辞任しなければならない!」と書き込んだ。これに先立ち、米連邦住宅金融局のパルト局長は、クック氏が2件の住宅ローン申請で有利な融資条件を得るために不動産記録などの書類を偽造した疑いがあるとして、米司法省に告発していた。パルト氏はトランプ氏に近く、FRBの政策運営を強く批判してきたことで知られる。

 クック氏は2022年5月、バイデン前大統領の指名を受けて理事に就任した。任期は38年まである。

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