ホテルのプリンターに アンカレッジ会談の機密文書

アメリカのドナルド・トランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が8月15日、米アラスカ州アンカレッジで会談した。

2人はロシアとウクライナの戦争終結について話し合った。

トランプ氏はその後、プーチン氏と共同記者会見に臨み、会談を「非常に生産的」と評したが、停戦は合意されなかった。

そんななか、会談に関する機密文書が、ホテルのプリンターで見つかり、波紋を呼んでいる。

米国務省の8ページにわたる文書が、会談場所から20分ほど離れたホテルの共有スペースで発見されたと、NPR が報道した。

文書はプリンターに置き忘れられた状態だったとみられている。

ホテルの宿泊客3人によって発見された文書がこちらだ。

ホワイトハウスのアナ・ケリー副報道官はこの件について、「見つかったのは複数ページのランチメニューだ」と主張。

「NPRがランチメニューを“セキュリティ侵害”と呼んで記事にしているのは、滑稽(こっけい)だ」とNews Nationに語ったと各社 が報じている。

だが、見つかった文書はランチメニューだけではな文書のなかには、これまで明かされていない機密性の高い内容が含まれている。

一部のページには、確かに昼食会の詳細が記されていたが、それ以外にも「サミットの正確な場所・会合時間」「米国職員の電話番号」、トランプ氏がプーチン氏に贈る予定だった「ハクトウワシ像」の情報などが記載されていた。

このような情報漏洩は、トランプ政権では以前にも起きている。

Nurphoto / Getty Images

2025年3月、「シグナルゲート」が記憶に新しい。

暗号化メッセージアプリ「シグナル」を使ったグループチャットで、対イエメンの軍事作戦の詳細が漏洩した。

高官の人為的なミスによって、ジャーナリストをグループに招待していたと報道され、国家安全保障をめぐって大きな波紋を呼んだ。

今回の件についても、さまざまな声が上がっている。

💬「公共のプリンターで機密文書?ありえない」

💬「文書の扱い方が無茶苦茶。国家安全保障を軽視している」

💬「この政権の無能さを考えると、神頼みするしかない」

💬「リアリティ番組のスターを大統領に選んだ結果がこれです」

この記事は英語 から翻訳・編集しました。翻訳:香川 晴彦

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