トランプ大統領がAで始まる2つの国名を混同する失言をした。米誌ニュー・リパブリックが21日、報じた。
トランプ氏は19日夜のラジオ番組「マーク・レビン・ショー」に出演し、就任2期目で「7つの戦争を終わらせた」と繰り返した。その中で、アルメニアとアゼルバイジャンの間の和平協定の仲介を自慢していたが、言葉に詰まった様子だった。
トランプ氏は今月初め、1980年代から緊張状態にあった2国、アゼルバイジャンとアルメニア間の数十年にわたる紛争に終止符を打つ和平合意を発表した。
しかし、今回のラジオでトランプ氏は「〝アベルバイジャン〟に関しては、あれは34、35年も続いた大きな紛争だった。いや、〝アルバニア〟に関しては、考えてみてほしい。あれは何年も続いた。私は彼らと貿易を通じて知り合いになった。彼らと少しだけやり取りをしながら、『なぜ君たちは戦っているんだ?』と問いかけた」と述べた。
トランプ氏はアルメニアを「アルバニア」と誤って呼んだだけでなく、アゼルバイジャンの国名を言う際にもためらいがちに発言し、「アベル…バイジャン(the Aber…baijan)」と発音した。それどころかより正確に再現すると「アラブ、もしくはバイジャーン(Arab or Bhaijaan)」と発音したようだった。
トランプ氏はこれまで「6つの戦争」を終結させたと自慢していた。イスラエルとイラン、コンゴ民主共和国とルワンダ、カンボジアとタイ、インドとパキスタン、コソボとセルビア、エジプトとエチオピアのことだと思われるが、複数のメディアのファクトチェックでは「トランプ氏が解決したと言えるものはない」と疑問符がついている。
そして、最近、米FOXニュースに出演し、6つだけでなく、不可解な7つ目の戦争を追加した。今回のラジオでも「7つ」と言っていたことで、SNSでは「何のことだ?」と指摘されていた。
ひょっとして、その謎めいた7つ目の戦争とは、〝アルバニアとアベルバイジャン〟間の架空の紛争のことなのかもしれない。
コメント