「黙れ。子ブタめ」 トランプ批判がやっと復活

メディアは、トランプ批判を躊躇してきた。しかし、そうした流れが変わりつつあるようだ。

ドナルド・トランプ米大統領が11月14日、フロリダ州パームビーチへ向かう大統領専用機「エアフォースワン」の機内で、ジェフリー・エプスタイン元被告に関連する文書について、記者から問われた。

その際、トランプ氏が発した言葉が、不適切だと批判を集めている。SNSでは映像が拡散されている。

エプスタイン元被告は、未成年の少女らに対する性的虐待や人身売買などの性犯罪に関与した罪で起訴され、のちに勾留施設内で自殺した。

トランプ氏ともかつて親交していたという疑惑があり、関連する文書を公開していないことに、国内外から批判が出ていた。

この日、文書の公開について記者から問われると、トランプ氏は「そのことについては何も知らない」と述べ、さらにエプスタイン元被告とは「長年にわたり悪い関係にあった」と付け加えた。

トランプ氏は次の質問に移ろうとしたが、ブルームバーグ社のホワイトハウス特派員キャサリン・ルーシー記者が、トランプ氏に詰め寄るように、ファイルの全容公開について口をはさんだ。

ルーシー記者が「ファイルに有罪となるような内容がないのなら、なぜ――」と言いかけると、トランプ氏は記者を指差しし、「黙れ。黙れ。子ブタめ」と暴言を浴びせた。

Jim Watson / Getty Images

Jim Watson / Getty Images© BuzzFeed Japan_Microsoft

映像はSNSで拡散され、「信じられないほど不適切」「あなたが黙って?」「これが会社だったら一発アウト」など、批判が殺到している。

これを受けて、ブルームバーグ社の広報担当者は、メディア各社に声明を発表。

「当社のホワイトハウス特派員は、恐れや偏りを持たずに質問することで、重要な公共サービスを提供している」「我々はこれからも公共の利益に関する問題を、公平かつ正確に報道することに注力し続ける」と、記者の姿勢を擁護した。

騒動が収まらないなか、ホワイトハウス報道官のキャロライン・レビット氏は20日、「大統領が記者を『ブタ』と呼んだのは、どういう意味ですか?」と記者会見で問われ、こう答えた。

What did the president mean when he called the reporter piggy?

「見ての通り、大統領はこの部屋にいる全員に対して、非常にフランクで誠実です。みなさんも目にしてきたでしょう」

「このフランクさこそが、国民が彼に投票した理由のひとつだと思います。彼はフェイクニュースを見抜けば、即座に指摘します」

「記者たちが彼について嘘をつき、政権のフェイクニュースを流すことに、彼はとてもいらだっています」

レビット氏は、トランプ氏を「これまでで最も透明性が高い大統領」だと擁護し、記者たちに「大統領のフランクさとオープンにする姿勢を評価すべき」と注文をつけた。

トランプ氏はこのところ、記者への暴言を乱発している。

米NBCテレビの記者が11月7日、トランプ氏に対し、大手スーパー「ウォルマート」が販売する感謝祭(サンクスギビング)の詰め合わせセットについて尋ねた。

「安くはなったが、中身は減ったのではーー」と指摘すると、トランプ氏は「あなたは誰だ?」「(NBCは)フェイクニュースだ!」と発言していた。

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