【ロンドン=中西梓】アイルランドの情報保護当局は30日までに、中国の新興AI(人工知能)開発企業「ディープシーク」に対し、アイルランド国民のデータ処理に関する情報を提供するよう、書面で要求したと明らかにした。要求の詳細は明らかにしなかったが、個人情報の扱いについて懸念があるとみられる。
アイルランドは欧州連合(EU)の加盟国で、巨大ITの多くが欧州拠点を置くため、EU域内でのデータ保護規制を実行することが多い。
イタリアの情報保護当局も28日、ディープシークに対し、個人情報の収集の有無や保管状況、AIの訓練に使われた情報などの確認を求めたと発表した。20日以内に回答するよう求めている。ロイター通信によると、ディープシークのアプリは29日時点で、イタリア国内ではスマートフォンで利用できない状態だという。
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