トランプ関税 米国内自動車メーカー 輸入部品の関税コスト増4239ドル(1台当たり)

4月10日、米ミシガン州にある自動車研究センター(CAR)が発表した調査によると、トランプ大統領が3日に発動した25%の自動車関税は、2025年に米国内の自動車メーカーに約1080億ドルのコスト増をもたらすことになる。写真はデトロイト自動車ショー会場に展示されたフォード車。1月撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)© Thomson Reuters

[デトロイト 10日 ロイター] – 米ミシガン州にある自動車研究センター(CAR)が10日発表した調査によると、トランプ大統領が3日に発動した25%の自動車関税は、2025年に米国内の自動車メーカーに約1080億ドルのコスト増をもたらすことになる。

米3大自動車メーカー(ビッグスリー)のフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスにとっては420億ドルのコスト増と分析している。

ビッグスリーが米国で生産する自動車に使用する輸入部品の1台当たりの関税コストは平均4911ドルと、業界全体の1台当たりコスト増4239ドルより高くなると試算された。

輸入車の場合は1台当たりの関税コストは業界全体が平均8722ドル、ビッグスリーは8641ドルと見積もっている。

メキシコとカナダで生産された自動車は関税の対象となるが、3カ国の貿易協定である米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠する自動車部品は当面関税が免除される。

この関税措置に対応するためGMはインディアナ州工場でトラックを増産し、ステランティスはメキシコとカナダの工場の生産を一時停止している。

ビッグスリーを代表する米自動車政策評議会は声明で、この調査は「25%の関税が自動車業界に大きなコストを強いることを示している」とし、3社は米国の自動車生産拡大という共通の目標を達成するために政権との対話を続けていく意向を表明した。

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