アニメ 巨大産業へ

「アニメは日本最大の産業へ」

 来日したイタリアのメローニ首相と、フランスのマクロン大統領がお気に入りの日本の漫画があると知ってやや驚いた。両首脳は日本滞在中に作家に会えて感激していた。テレビの人気番組「youは何しに日本へ」では、アニメがきっかけで日本語を学び、「憧れの国へ来て嬉しい」と興奮する若者が多い。

メローニは「北斗の拳」を連載している漫画家原哲夫のファンで、原が渡した北斗の拳の版画を手に笑顔がこぼれた。イタリアでは北斗の拳が高い人気を誇っている。
マクロンは宮崎駿のサインと「紅の豚」のイラストを受け取った

「紅の豚」は宮崎が監督・脚本を務めた長編アニメで、ファシスト政権下のイタリアが舞台。豚になった退役軍人操縦士ポルコの生き様が描かれ、体制への抵抗や反戦のメッセージが込められている。 マクロンは「『紅の豚』は、世界の暴力や荒々しさに抗いながら、決して揺るがない自由の理念を掲げている」と投稿でコメントした

いま話題のイランでは「キャプテン翼」など日本のアニメ作品が国民的な人気を誇っており、若い世代は日本のアニメやポップカルチャーを通じて日本への憧れや親しみを持っている。1980年代後半、イラン・イラク戦争の苦しい時期に放送されたテレビドラマ「おしん」は最高視聴率が90%を超えた。

困難に耐え、勤勉に生きる「おしん」の姿にイランの人々は深く共感し、「日本人は真面目で、どんな苦境からも立ち直る強い精神力を持った人々だ」という確固たるイメージが定着した。日本の技術力と製品の品質にも強い敬意を抱き、日本製品は「壊れない」「誠実に作られている」という評価が定着している。

関連グッズを含めたアニメ産業の市場規模は38兆円で、自動車産業の60~70兆円に比べると、まだかなり差がある。トヨタ1社だけで40兆円を超える。依然として自動車産業は日本を支える最大の屋台骨である。

とはいえ「日本と言えばアニメ」というイメージが世界で定着している。アニメ産業は世界中のエンタメの話題を席巻しており、体感として日本でいちばん影響力がある成長産業となっている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました